概要
「中小企業代金支払保障条例」(2025年改正。以下、「新『条例』」という)は、2025年6月1日から正式に施行されており、筆者のもとにも大手クライアントから相談が多数寄せられている。本稿では、大企業の視点から、元の「中小企業代金支払保障条例」(以下「2020年版『条例』」という)と比較しながら、今般の改正に伴い押さえておくべきポイントを中心に解説する。
本文:
改正ポイントその1:契約に定めのない場合、支払期限を60日とすることを明確化
大企業が、中小企業から物品を購入したり、工事、サービスの提供を受ける場合の支払期限について、2020年版「条例」では、業界のルールや取引慣行に従い合理的に定めるという原則的な要求にとどまっていた。これに対し、新「条例」ではさらに厳格な規定を新たに設け、契約で支払期限を定めていない場合、大企業は物品の購入日、工事、サービスの提供を……
沙晋奕