第5回経営一貫性の谷の越え方
日本企業・日本人が海外の現地法人をマネジメントする際に起きる共通四課題について話しています。第一の課題「経営一貫性の谷」の解決策として、駐在任期の長期化も現地化も難しいなら、「海外拠点の登竜門化」しかないと思います。
■ 登竜門化はいいこと尽くし
なぜ登竜門化を提唱するかというと、今の日本企業はエースを海外に出さないところが多いから。特に大手企業の役員は、自分が目をかけているエースを手元に置きたがります。何かと役に立つし、自分の影響下であれば評価も高くできるし、波風にやられることもない。何年も海外に出したら昇進が遅れてかわいそうだとか、出すなら箔が付きやすい北米辺りにしようとか、横槍を入れてしまいます。
これではエースの経営適性の見極めが全然できません。結果、経営人材としての適性判断を保留したまま、日本でいきなり経営ポ……
小島 庄司