第6回第二の課題|意思疎通の壁
日本企業・日本人が海外の現地法人をマネジメントする際に起きる共通四課題について話しています。今回から第二の課題「意思疎通の壁」を詳しく見ていきましょう。
■ 壁を意識しなくていい会社
「意思疎通の壁」の問題は、「経営一貫性の谷」と同様、「短任期の」「日本人駐在員が」「現地で経営を指揮する」ことによって生じます。これによるコミュニケーション不全、人材育成の不足、実務のブラックボックス化といったことです。
会社によっては、この壁をあまり意識せずに済むところもあります。例えば、すでに「経営の現地化」が進んでいる会社。日常的なマネジメントのレベルでは外国語でコミュニケーションする必要がなく、現地社員だけで実務が完結するため、この面で問題の起きる確率がぐっと下がります。
それから、共用言語が英語の会社。アジアの大半の人た……
小島 庄司