要旨:年次有給休暇は、法律により労働者に付与された基本的な休息権です。本稿は、『従業員年次有給休暇条例』及び『企業従業員年次有給休暇実施弁法』等の規定に基づき、年次有給休暇の権利主体、休暇日数の計算、年次有給休暇を取得できないケース、休暇の手配ルール、未取得年次有給休暇に対する賃金補償等の主要な内容を体系的に整理するとともに、実務上よく見られる争点についても分析を行い、使用者のコンプライアンス管理体制及び労働者側の権利保護に役立つ資料を提供することを目的としています。
1、権利主体及び休暇日数の確定
1.1 年次有給休暇を取得する基本条件
1.1.1 労働関係を有する従業員『企業従業員年次有給休暇実施弁法』第2条では、「中華人民共和国国内の企業、民営非営利組織、従業員を有する個人事業主等の団体(以下「使用者」という)及びそれらの使用者と労働関係を有する従業員に適用……
車衛東