企業労働組合は、中華全国総工会の傘下に配置される基層組織である。それは労働組合の重要な組織の基礎と活動の基礎であり、企業労働組合会員と労働者の合法的な権益を維持・擁護するものである。企業労働組合は、企業の生産・経営活動をめぐって、法により労働者の合法的な権益を維持・擁護し、労働関係を調整し、調和の取れた企業を目指し、企業の健康的な発展を促進するものである。「工会法」「中国工会章程(修正案)」は、労働組合の組織について特別に章を設けて規定している。
(1)労働組合の組織原則
労働組合の各級の組織は、「民主集中制」を原則として結成する。「中国工会章程(修正案)」は、この原則の主な内容を次のようにまとめている。
①個人は組織に服従し、少数は多数に服従し、下級組織は上級組織に服従する。 ②労働組合の各級の指導機関は、彼らが派遣する代表機関以外を除き、いずれも民主的選挙によって……
立花 聡